一般の方へ
鍼・灸・あん摩・マッサージ・
指圧とは？
鍼（はり）・灸（きゅう）
鍼灸と聞くと「痛い」「怖い」「熱い」といったイメージが多いようですが、そのような心配はありません。患者さんに適した刺激量で、症状や体質に合わせて治療を行います。
鍼（はり）
髪の毛より細い鍼を用いて、手では届かない筋肉や神経を刺激して身体の調子を整えます。衛生面では徹底した手指消毒と、鍼は現在使い捨て（滅菌済み）のものを使用しますので、安心です。
灸（きゅう）
ヨモギの葉を原料としたもぐさを使用し、ツボに熱刺激を加えることで身体の血行を良くする効果だけでなく、痛みを和らげる効果があります。
あん摩、マッサージ、指圧
主に手を用いて、力学的刺激（おし、もみ、さすり、たたき、震わせ、引っ張る）を与え、その刺激の強弱によって身体の持つ自然治癒力に反応・働きかけます。効果としては身体の内外のバランスを整え、健康を増進させることができます。
治療の効果
鍼・灸・あん摩・マッサージ・指圧は様々な症状に対して有効性が認められ、また研究が進んでいますが、頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、肩こり、だるさ、疲労、腰痛、便秘、不眠、食欲不振、冷えなどや、内因性の慢性疾患（神経痛、リウマチ、本態性高血圧）などに対して治療効果を挙げ、国民の皆様の保険医療に貢献してきたものです。また、WHO（世界保健機関）で鍼灸の有効性を認めた病気が発表されています。
| 神経系疾患 | 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症 自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症 ノイローゼ・ヒステリー |
| 運動器系疾患 | 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症 五十肩・腱鞘炎・腰痛 外傷の後遺症（骨折、打撲、むちうち、捻挫） |
| 循環器系疾患 | 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症 動悸・息切れ |
| 呼吸器系疾患 | 気管支炎・喘息・風邪および予防 |
| 消化器系疾患 | 胃腸病 （胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘） 胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾 |
| 代謝内分泌系疾患 | バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血 |
| 生殖、泌尿器系 疾患 | 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉 腎炎・前立腺肥大・陰萎 |
| 婦人科系疾患 | 更年期障害・乳腺炎・白帯下 生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊 |
| 耳鼻咽喉科系疾患 | 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病 鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎 |
| 眼科系疾患 | 眼精疲労・仮性近視・結膜炎 疲れ目・かすみ目・ものもらい |
| 小児科疾患 | 小児神経症 （夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良 偏食、食欲不振, 不眠） 小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎 夜尿症・虚弱体質の改善 |
保険適用について
鍼灸保険の対象について
「◎神経痛・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎五十肩・◎腰痛症・◎頚椎捻挫後遺症」の６つの疾患の慢性の痛みに対して健康保険が使えます。
マッサージの健康保険対象ついて
マッサージの支給対象は、診断名の治療ではなく、症状による治療として「◎筋麻痺・◎関節拘縮」などの症状で医療上必要と認められる場合健康保険が使えます。いずれも医師の同意書が必要になりますので、保険を取り扱っている治療院にてお尋ねください。